世界冒険のメモ

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ウルムチ留学中の新疆大学での裏話  ~垣間見えた漢民族の本音・編 ②~

本日は、新疆大学内での裏話です。

 

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これは「开题报告」と言う、卒論を書き始める前に、テーマや大まかな方向性をプレゼンした時の写真です 

 

 

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 修正箇所があれば先生方からアドバイスをいただきます

 

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私の卒業論文ですが、「友好集団とセブン&アイ・ホールディングスに見る日中企業文化の比較」*1について書きました。

 

私の大学時代の専攻は日本文学であったこと、世界を色々旅しており比較文化に興味があったことなどから、マネジメントにも関係のある「企業文化」と言うテーマを担当教官の邓峰先生が選んでくれました。

 

 漢民族の邓峰先生はアメリカにも住んでいたことがあり、英語にも堪能で、物腰も穏やかな先生でした。私達の学部である経済管理学部の学部長でした。

 

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これは「組織行為論」の授業で私がプレゼンを担当した時のパワーポイントです 

 

 

日本の企業文化については、自分の国であると言うこと以外に、トヨタの「カイゼン*2」など参考文献も豊富でしたが、中国の企業文化についてはあまりよくわかりませんでした。

 

試しに、班長に「中国企業文化の良いところとか特徴はどこだと思う?」と聞いて見ました。

 

彼の答えは「ない」でした(笑)「他には、政府とどれだけ関係が良いか、かな(笑)」とも。

 

しかし、仲の良いウイグル族の男の子にも「中国企業文化の良いところに7~8割の文面を割いて、残りの2~3割で日本企業文化の良いところを書くんだよ」とアドバイスを受けていましたので、そういうことにも気を遣いました。

 

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企業見学で石河子という都市へ行った時の写真です 

 

一つ、印象的なエピソードを紹介します。

 

大学院では、卒業答弁の一ヶ月前に「预答辩(ユーダービィエン)」と言う、卒業答弁のリハーサルのようなものがあります。

 

形式は卒業答弁とほぼ同じで、一人10分~15分程パワーポイントと共にプレゼンテーションをして、その後同じ位の時間が質疑応答です。卒論答弁本番は10人位の教授がいましたが、「预答辩」は大体5人位だったと思います。

 

その際に一人、北京師範大学の博士がいらしていました。

 

卒業論文の最後には、日本と同じく参考文献を書くのですが、徹夜明けで意識が朦朧としていたため、なぜか日本語の参考文献が太文字、さらに日本語の参考文献の後に中国語文献を載せてしまっていました。

 

その先生は「日本語の文献を先にもって来たり、太文字で書いたのは日本の方が優れてるって言いたいのかな?」と特に好戦的でもない口調でさらっと言いました。

 

私は血気盛んなため、内心とても怒りましたが、その場では素直に謝りました。

 

中国人(漢民族)が全員このような感じではないことはもちろん知っています。

 

何だか、漢民族にとってマイナスなことばかり書いてしまったかも知れません(笑)私は漢民族や中国が嫌いと言うことは断じてありません。

 

印象に残っていたエピソードだったので書いたまでですが、せっかくなので漢民族の良いところも書こうと思います。

 

まず、漢民族の女性はとても強いです(笑)

 

ウルムチのレストランなどがはいっているビルの非常階段で、女性が仁王立ちになっており、横に涙を流しながら倒れている男性(恐らくその彼氏)を見たこともあります。

 

 漢民族の男の子は彼女に尽くす人が多い、と言うか、もはや文化になっているような気もします。新疆大学内でも、よく彼女のバッグを持つ漢民族の男の子を見かけましたし、例えば、上海の漢民族の友達に聞いた話ですが、彼女が出張へ行く場合は会社を休んででも空港へ送りに行くのは「普通」だそうです。 

 

また、漢民族カップルがご飯を食べていると、大体お茶をよそうのは男の子の役目です。ウイグル族だと女の子がよそうことが多く、やはりウイグル族ウズベク族(ウズベキスタン)、タジク族(タジキスタン)は女性の地位は低めです。

 

驚くことに、街で彼女と思われる女の子を蹴ったり髪を引っ張っているウイグル族の男の子を見たことは何度もありますし、さらに驚くことにそのような話を(結婚していた場合)旦那の甲斐性と言うように得意げに話す女性もいるとか…。

 

中国では毛沢東のおかげで、男女平等が謳われていますが、共働きも多く、中国の男の子は料理も上手です。新疆ウイグル自治区南部のカシュガルユースホステルで、漢民族の男の子が鳥のスープを作ってくれましたが、その手際の良さは見事でした。

 

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カシュガルユースホステルにて 

 

この男の子に限らず、漢民族の食に対するこだわりや情熱は並々ならぬものがあります。他にもユースホステルで複数の漢民族に出会いましたが、本当に色々な種類のご飯を作ってくれました。彼らといると味付けや物の食べ方の幅がとても広がります。

 

例えば、私は日本にいた頃、キュウリは生でサラダとして使うのみでした。ところが、中国では卵と一緒に炒めて、炒め物としても登場します。

 

また、私がお腹を壊した時にナツメと木耳の甘いスープを作ってくれました。「木耳の甘いスープ…」となりましたが、口にしてみると美味しかったです。

 

内地では羊の串焼きは人気がありますが、新疆にいる漢民族ウイグル料理を食べませんし、美味しくないと思っている様子です。「彼らのご飯は基本的に簡単だよね?」と言っていました。私は、ウイグル料理のポロを作って大失敗をしたことがあるので、そんなに簡単だとは思えませんでしたが(笑)、彼らにしたらそう見えるようです。

 

 

 

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*1:中国語では《从友好集团与7&I控股看中日企业文化比较》です

*2:サウジアラビアでは日本の文化を紹介する「カイゼン」と言う番組があります