世界冒険のメモ

冒険・現地滞在型の旅行スタイルで見聞きした、ちょっとマニアックな面白いことや美味しいもの、美しいものや旅行情報を紹介するブログです。

イエメンと謎の覚醒植物カートについて

アッサラームアライクム!(アラビア語で「こんにちは」)

 

イエメン文化について語る際に、「カート」は外せないでしょう。

 

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カートは、覚醒作用のある植物で、お酒を飲まないイエメン人にとって大切な嗜好品として嗜まれています。もはや「大切な嗜好品」を通り越して、イエメン人男性のライフラインと言えます。

 

覚醒作用があると言うと、少し覚醒剤のようなものを想起してしまいますが、カートには中毒性こそあれ、覚醒剤のような強烈なものではないです。

 

カートには、頭がスッキリしたり、高揚感、また食欲抑制、多幸感を得られるなどの効果もあります。

 

アフリカのエチオピアジブチソマリランドでも見たことがありますが、非合法である国が多いです。

 

アラビア語のイエメン方言(アーンミィヤ)では「q」が「g」に発音されますので、「カート」ではなく、「ガート」と聞こえます。

 

カートも土地によって味が違い、紅海に面した西海岸沿いのホテイダ市に近い、シャーミーと言う場所のカートが一番良いです。私は試したことないです。

 

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ハドラマウト地方のカート

 

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カートの噛む時の体勢にも決まりがあるらしく、私は指導を受けました(笑)

 

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奥に座っている男の子のように片足を立て、片腕は肘立てによっかかりながら噛みます。

 

イエメン人男性は、お昼ご飯を食べ終わるとすぐに集まってカートを噛み始めますので、午前中にはカートを買いに行きます。

 

オールドサナア(サナア旧市街)に住んでいた時は、「スークアルミルフ」と言う大きな市場内にカートが売られている一角がありますので、そちらに買いに行きました。

 

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彼らのカートを選ぶ時の目は真剣そのもので、あれほどの真剣な目つきはイエメン滞在中に他に見たことがなかったです(笑)

 

カートは、葉っぱの部分を噛んでエキスのみを飲み込み、噛んだ後の歯っぱも吐き出さないで、このように片方の頬にためこみます。柔らかい枝は食べて大丈夫です。

 

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一緒に、水や紅茶、砂糖などと噛みますが、初心者は寝られなくなるので、大量の砂糖や強い紅茶はやめた方がいいです。

 

初めてカートを噛むと、葉っぱを噛んだ後の苦く渋い感じが苦手に感じてしまいます。

 

しかし、それでも噛み続け、苦味を超えると、もう苦味や渋さがなくなって来ます。頭もなんだかすっきりとしてきます。そして苦かったカートが甘く感じるようになります。

 

初めてカートを噛んだ日は寝られませんでしたが、次の日からはまたぐっすり寝ることが出来ました。

 

その後エチオピアでカートを噛みましたが、イエメンのものに比べて安いけれど強かったです。

 

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カートは本当に重要な交流ツールで、毎日昼過ぎからイエメン男性の間で開かれる「カート会」(私が勝手に命名しました)なるものによく参加しましたが、彼らは本当に色々な話をしていました。

 

カート会は、お昼ご飯が終わる13時過ぎから夕方のお祈り(サラートアルマグリブ)の18時前位まで続きます。

 

飲み会のように大盛り上がり、または白熱した議論が行われていると言うよりは、結構真面目な政治などの話をしていたり、大体一人が話していて他の人がそれを聞いているという場面が多かったです。

 

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イエメン国内旅行中はカートでピクニック

 

カートが、例えばサウジアラビアでは非合法であることに関しては、彼らは「サウジ人はずっと寝てるかお酒があるよ」と言っていましたし、「メディアやネットではカートをハシシと言うけどそれはとんでもない間違い」などと言っていました。

 

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マナハのカート売り場にて

 

カートは噛み続けていると便秘になってしまうらしく、そのためにイエメンの家族のお父さんは毎日夕方にミルクをチャイと一緒に飲むことを日課にしていました。

 

女性も男性陣から少しカートを分けてもらい嗜みますし、男の子は小さくてもカート会に参加していることもあります。

 

ハドラモウトの女性はより保守的であるためか、カートもシーシャもしないです。

 

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カート畑

 

 

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